看護師とアクセサリーの付き合い方で時折「ピアス問題」が浮上します。耳に挟んでつけるイヤリングと比較すると、ピアスはパーツ部分が少なく、見た目もすっきりした印象です。しかし医療機関によってピアスについての取り扱いが変わるため、着用には注意が必要です。
ピアスで危険を伴うのは、ピアスキャッチなどの脱落です。医薬品や給食への混在や、医療機器の誤作動などの事故が考えられます。患者用ベッドの中に入れば、患者が怪我をするリスクも出てくるでしょう。これらを踏まえた上でピアスの着用を検討してください。
また病棟勤務ではなく、外来で採血やバイタルチェックのみの業務という場合、ピアス着用を許可している医療機関も見受けられます。ただし、揺れるタイプなど耳から下へ付属が着くタイプのものは避けたほうが無難です。一粒タイプでも5ミリを越える大きさは清潔感の印象から外れる可能性もあるため、周りの看護師を見て事前に温度感を確認しておきましょう。
では、看護師になってからピアスホールをつくりたいという場合はどうでしょうか。
皮膚科や美容クリニックでピアスを開けたとしても、ピアスホールの完成までには1ヶ月以上の時間を要します。その間、業務内における感染リスクと背中合わせであることを念頭に置きましょう。
また、傷の痛みや違和感などで耳を無意識に触ってしまうこともあります。出血などを伴っている場合は、危険な行為となるため注意してください。